舌下免疫療法はいつから始める?スギ・ダニの開始時期|弁天町の内科・生活習慣病【内藤医院】

ブログ

舌下免疫療法はいつから始める?スギ・ダニの開始時期

「毎年の花粉症がつらいので、舌下免疫療法を試してみたい」「今から始めても来年の春に間に合うのだろうか」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。舌下免疫療法は、いつでも始められるわけではなく、特にスギ花粉の場合は始められる時期が限られています。
この記事では、スギ花粉とダニそれぞれの舌下免疫療法をいつから始められるのか、効果が出るまでの期間や続ける期間、受けられる年齢、治療の流れと副作用を順に説明します。結論として、スギ花粉の舌下免疫療法は、花粉が飛んでいない初夏から年末ごろまでに始める必要があります。

スギ花粉の舌下免疫療法はいつから始められる?

スギ花粉の舌下免疫療法を始める時期のイメージ

スギ花粉の舌下免疫療法は、スギ花粉が飛んでいる時期には新たに始めることができません。スギ花粉は地域によって差があるものの、おおむね2月から4月ごろにかけて多く飛びます。この時期とその前後を避け、6月ごろから12月ごろまでの間に治療を始めるのが一般的です。
10月や11月は、来シーズンの花粉の時期まで数か月の余裕があり、治療を始めるのに適した時期の一つです。ただし、治療を始める前には診察と血液検査が必要なため、年末に近づくほど開始が花粉シーズンに迫ってしまいます。来年の春を見据えて始めたい方は、秋のうちに診察と検査を済ませておくと、余裕をもって治療を始められます。
なお、すでに花粉の時期が始まってしまった場合は、その年のシーズンが終わるまで待ってから開始することになります。症状が出ている時期は、まず飲み薬や点鼻薬などで症状を抑え、シーズン後に改めて舌下免疫療法を検討する流れになります。

スギ花粉の時期に舌下免疫療法を始められない理由

スギ花粉の飛散時期と舌下免疫療法の関係を示すイメージ

舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少しずつ体に取り入れ、体を慣らしていく治療です。スギ花粉が飛んでいる時期は、体がすでにスギに強く反応している状態にあります。
この時期に治療薬を追加すると、もともとの花粉症の症状に薬への反応が重なり、口の中の腫れやかゆみなどの副作用が強く出やすくなります。また、症状が悪化しても、それが花粉によるものか薬によるものかを見分けにくくなります。安全に治療を始めるため、花粉が飛ばない時期に開始することが定められています。
一方で、すでに治療を続けている方は、花粉の時期に入っても服用を中止する必要は基本的にありません。体調に変化があるときは、通院の際に医師が状態を確認し、服用の続け方を判断します。

ダニアレルギーの舌下免疫療法はいつから始められる?

ダニアレルギーに対する舌下免疫療法のイメージ

ダニ(ハウスダスト)アレルギーに対する舌下免疫療法は、スギのような開始時期の制限がなく、一年中いつでも始めることができます。ダニは季節を問わず室内にいるため、花粉のように「飛ぶ時期を避ける」という考え方が当てはまらないためです。
ただし、ぜんそくの症状が不安定なときや、体調を崩しているときは、開始を見合わせることがあります。また、スギとダニの両方にアレルギーがある方は、2つの治療を並行して行うこともできます。その場合は、副作用が出たときに原因を見分けやすくするため、片方を始めてから少し期間をあけてもう片方を始めるのが一般的です。
当院では、スギアレルギーの方にはシダキュア、ダニアレルギーの方にはミティキュアという舌下錠を用いて治療を行っています。

舌下免疫療法の効果はいつから出る?続ける期間の目安

舌下免疫療法の効果と治療期間のイメージ

舌下免疫療法は、飲み始めてすぐに効く治療ではありません。毎日続けることで少しずつ体を慣らしていくため、効果を感じるまでには一定の期間がかかります。
スギ花粉の場合、治療を始めて最初の花粉シーズンから症状の軽さを感じる方もいますが、効果の現れ方には個人差があり、2年目、3年目と続けるうちに実感しやすくなる傾向があります。秋に始めた場合でも、最初のシーズンから飲み薬などの対症療法が不要になるとは限らない点は知っておいてください。
治療期間は、少なくとも3年間、可能であれば3年から5年続けることが勧められています。途中でやめると、期待した効果が十分に得られないことがあります。毎日服用し、原則として4週間に1回の通院を続けられるかどうかを、始める前に考えておくことが欠かせません。

舌下免疫療法は何歳から受けられる?受けられない方

舌下免疫療法を受けられる年齢や対象者のイメージ

舌下免疫療法は、5歳以上の方が対象です。お子さんの場合は、毎日決まった時間に舌の下に薬を置き、一定時間保持できることが条件になります。高齢の方も受けることはできますが、当院では65歳以上の方は持病や服用中のお薬を確認したうえで、慎重に判断しています。
一方で、次のような方は舌下免疫療法を受けることができません。

  • 血液検査などでスギ・ダニのアレルギーが確認されていない方
  • 5歳未満の方
  • 重い気管支ぜんそくのある方
  • がんや免疫の病気がある方

また、口の中に傷や炎症がある方、抜歯など口の中の手術を受けた直後の方、重い心臓・肺の病気や高血圧がある方、一部の血圧の薬や抗うつ薬、全身に作用するステロイド薬を使っている方などは注意が必要です。治療を始める前の問診と診察で、これらに当てはまらないかを確認します。

当院での舌下免疫療法の流れと毎日の飲み方

舌下免疫療法の診察から服用までの流れのイメージ

当院での舌下免疫療法の流れは、次のとおりです。

診察と血液検査

まず診察で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった症状を確認します。そのうえで血液検査を行い、スギやダニに対するアレルギー反応(特異的IgE抗体)が陽性であれば、治療の対象です。

初回の服用は院内で

治療に同意いただいた後、初回の薬は診察室で服用していただきます。服用後は体調に変化がないかを確認するため、30分間は院内でお過ごしください。問題がなければ、2日目からはご自宅で毎日服用していただきます。

毎日の飲み方と注意点

舌下錠は、舌の下に置いて決められた時間そのまま保持し、その後に飲み込みます。服用後しばらくは、うがいや飲食は控えてください。また、服用の前後2時間程度は、激しい運動や飲酒、入浴など血行がよくなる行動を避けることが勧められています。口の中に傷や口内炎があるときは、服用を続けてよいか医師に確認してください。

月に1回の通院

治療中は、原則として毎月受診いただき、体調や副作用の有無、効果を確認しながら治療を続けます。

舌下免疫療法の副作用と費用

舌下免疫療法の副作用や費用について確認するイメージ

舌下免疫療法の主な副作用は、口の中の腫れやかゆみ、不快感、のどの違和感、唇の腫れなどです。これらは治療を始めて間もない時期に出やすく、多くは時間とともに落ち着いていきます。
まれに、アナフィラキシーと呼ばれる全身の強いアレルギー反応が起こる可能性もあります。呼吸が苦しい、吐き気がある、全身にじんましんが出るといった症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。舌下免疫療法での発生率は0.01%以下とされていますが、ショック状態に陥ることもあるため、初回は院内で経過を確認しています。
スギ・ダニの舌下免疫療法は健康保険が適用される治療です。費用は診察料や検査費、薬の量によって変わり、治療を続ける間は毎月の通院と薬代がかかります。具体的な費用の目安は、受診時にご説明します。

よくある質問

舌下免疫療法についてのよくある質問のイメージ

舌下免疫療法を始めたら、花粉症の飲み薬はやめられますか?

治療を始めてすぐに飲み薬が不要になるわけではありません。症状が出る時期は、これまでの飲み薬や点鼻薬を併用しながら、効果の現れ方に合わせて薬の量を調整していきます。

舌下免疫療法の薬を飲み忘れたらどうすればいいですか?

飲み忘れに気づいたときに1回分を服用し、2回分をまとめて飲むことは避けてください。飲み忘れが数日続いた場合は、再開の仕方について医師にご確認ください。

妊娠を考えていても舌下免疫療法は受けられますか?

舌下免疫療法は、将来妊娠・出産を考えている方にも検討いただける治療です。花粉症の飲み薬を減らしたい方にとって、選択肢の一つになります。治療中に妊娠が分かった場合の対応は、その時点で医師と相談しながら決めていきます。

弁天町で舌下免疫療法を始める時期にお悩みの方は内藤医院へ

弁天町の内藤医院で舌下免疫療法について相談するイメージ

スギ花粉の舌下免疫療法は、花粉が飛んでいない6月ごろから12月ごろまでに始める必要があり、ダニの舌下免疫療法は一年中始めることができます。効果を得るには3年から5年の継続が目安となるため、来年の春を見据えるなら、秋のうちに検査と準備を進めておくのがおすすめです。
内藤医院では、診察と血液検査で適応を確認したうえで、スギ・ダニの舌下免疫療法を行っています。毎年の花粉症やダニアレルギーの症状にお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

Page Top