禁煙外来
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タバコには、ニコチンやタールなどの有害物質が多く含まれており、喫煙を続けると、様々な病気を引き起こすとされています。
タバコの健康被害について
特に問題となるのは、発癌性と動脈硬化促進作用の2つです。
前者については特に、煙の通り道となる咽頭や喉頭、肺や食道でのガンの発生率が特に高くなることが知られています。
後者については、最終的に脳梗塞や心筋梗塞のような重篤な病気に至ることもあります。足の血管が詰まってしまい、切断を余儀なくされた方もいらっしゃいます。
累積の喫煙本数が多くなるほど、こうした病気になる可能性が高くなります。また受動喫煙により、周りにいる方の健康にも悪影響を与えてしまいます。 -
禁煙外来を受けるためには
健康保険で3割負担の方であれば2万円程度で利用できます。12週間のプログラムなので1日換算すると250円以下です。まずは以下のチェック項目から保険適用可能かどうかをご確認ください。
- 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
- 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
- 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
- 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
- イライラ
- ゆううつ
- 脈が遅い・手のふるえ
- 神経質
- 頭痛・眠気
- 食欲または体重増加
- 落ち着かない・集中しにくい
- 胃のむかつき
- 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
- 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
- タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
- タバコのために自分に精神的問題(※)が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。
※禁煙や本数を減らしたときに出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。 - 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
- タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
[TDSニコチン依存度テスト 厚生労働省 e-ヘルスネットより]
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保険が適用される条件
保険適用の条件は年齢(35歳を境目)によって異なります。
※35歳以上の方は①~⑤、35歳未満は①~④それぞれ全ての該当が必須。- ニコチン依存症(TDS)である
- 1ヵ月以内には禁煙したいと考えている
- 医師から受けた禁煙治療の説明に同意する
- 前回の禁煙治療開始から、12ヶ月以上経過している
- 1日の喫煙本数 × 喫煙年数が200以上になる
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費用
※保険適用となった場合の目安(3割負担の場合)禁煙外来には、初診料(2回目以降は再診料)+ニコチン依存症管理料+薬剤費がかかります。
ニコチネルパッチ 12,000円 チャンピックス 18,000円