甲状腺腫瘍|弁天町の内科・生活習慣病【内藤医院】

甲状腺腫瘍

甲状腺腫瘍とはどのような病気か

甲状腺腫瘍とはどのような病気か

甲状腺腫瘍とは、喉仏の下あたりにある甲状腺という臓器にできるしこりの総称です。

健康診断や他の病気の検査で偶然見つかるケースや、ご自身で首元を触った際、あるいは鏡を見たときに腫れに気づいて受診されるケースが多く見られます。

腫瘍という言葉を聞くとがんなどの悪性の病気を連想されるかもしれませんが、発見される甲状腺のしこりの8割から9割は良性です。まずは正しく状態を把握することが何より大切になります。

甲状腺の役割としこりができる原因

甲状腺は蝶が羽を広げたような形をしており、全身の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌する大切な役割を担っています。

この甲状腺の細胞が一部だけ過剰に増殖してしまうことで、しこりが形成されます。なぜ細胞が増殖するのか明確な原因は分かっていない部分も多いですが、遺伝的な要因や加齢などが関係していると考えられています。また男性よりも女性に圧倒的に多く見られるのが特徴です。

甲状腺腫瘍は良性と悪性に分類されます

甲状腺にできたしこりは、まず大きく良性腫瘍と悪性腫瘍に分けられます。それぞれの中にいくつかの種類があり特徴が異なります。

主な良性腫瘍の種類と特徴

良性腫瘍は他の臓器へ転移することはなく、命に関わるものではありません。代表的なものとして以下の3つが挙げられます。

  • 濾胞腺腫 甲状腺内にしこりが一つだけできる最も代表的な良性腫瘍です。
  • 腺腫様甲状腺腫 甲状腺の細胞が全体的に過剰に増殖し、大小さまざまな複数のしこりがボコボコとできる状態です。
  • 甲状腺のう胞 しこりの中身が空洞になり、そこに液体が溜まった袋状の腫瘍です。

主な悪性腫瘍の種類と特徴

悪性腫瘍である甲状腺がんにもいくつかの種類が存在します。しかし甲状腺がんは他のがんに比べて進行が非常にゆっくりで、適切な処置を行えば治りやすいものが多いのが特徴です。

  • 乳頭がん 甲状腺がんの約9割を占める最も一般的なタイプです。進行がとても穏やかで、適切な治療を受ければ命に関わることは極めて少ないがんです。
  • 濾胞がん 乳頭がんの次に多いがんで、良性の濾胞腺腫と画像検査などでは見分けがつきにくいという特徴があります。

甲状腺腫瘍でみられる主な症状

初期段階では無症状のケースがほとんど

一般的な甲状腺腫瘍は甲状腺ホルモンの分泌量そのものには影響を与えません。そのため初期段階では痛みや発熱などの自覚症状はほとんどなく、無症状のまま経過することが大半です。

しこりが大きくなると現れる首の違和感や声のかすれ

しこりが数センチほどの大きさに成長してくると、物理的に周囲の器官を圧迫し始めます。その結果、喉に何かがつかえているような違和感がある、食べ物や飲み物が飲み込みにくい、声がかすれるといった症状が現れることがあります。

動悸や体重減少を伴うホルモン過剰のケース

一部の特殊な良性腫瘍は、しこり自体が勝手に甲状腺ホルモンを過剰に作り出してしまうことがあります。ホルモンが多すぎる状態になると、激しい動悸、異常な発汗、手が震える、食べているのに体重が減るといった全身の症状を引き起こします。

当院で行う甲状腺腫瘍の検査と診断

しこりの状態を正確に見極めるため、当院では患者様の身体に負担の少ない検査から順番に行っていきます。

身体への負担が少ない触診と超音波検査

まずは医師が首元に触れ、しこりの大きさや硬さ、動くかどうかを確認します。

続いて超音波を用いたエコー検査を行います。首にゼリーを塗り機械を当てて甲状腺の内部をモニターに映し出す検査です。痛みや被ばくの心配はなく、しこりの大きさや形、中に水が溜まっているかなどをその場で正確に把握することができます。

しこりの性質を的確に鑑別する穿刺吸引細胞診

エコー検査の結果で悪性が疑われる場合や、良性か悪性かの判断が難しい場合には穿刺吸引細胞診を行います。

これは超音波でしこりの位置を確認しながら、採血に使うような極めて細い針を首から刺し、しこりの細胞を直接吸い取って顕微鏡で調べる検査です。診断を確定するための非常に重要なステップとなります。

診断結果に応じた治療方針と今後の対応

良性と診断された場合

検査の結果が良性腫瘍であった場合は、すぐに手術や薬の治療を行う必要はありません。基本的には定期的な経過観察をご提案します。

半年から1年に1回程度、当院でエコー検査を行い、しこりが大きくなっていないか、悪性の兆候が現れていないかを慎重に確認していきます。

悪性の疑いや手術が必要な場合

細胞を調べる検査で悪性と診断された場合や、良性であっても、しこりが大きくなりすぎて呼吸や飲み込みに支障が出ている、ホルモンを過剰に出しているといったケースでは手術による治療が検討されます。

その際は当院から甲状腺の専門医療機関や総合病院へ速やかにご紹介し、スムーズに適切な治療へ移行できるようしっかりとサポートいたします。

首の腫れやしこりが気になったら当院へご相談ください

首の腫れやしこりが気になったら当院へご相談ください

首のしこりはご自身で良性か悪性かを判断することはできません。不安を抱えたまま過ごすよりも、まずは一度クリニックで検査を受けることが何よりの安心に繋がります。

内藤医院では患者様の不安なお気持ちに寄り添い、分かりやすい説明と丁寧な検査を心がけております。健康診断で甲状腺の腫れを指摘された方や喉元の違和感が気になる方は、決してひとりで悩まずにお気軽にご来院ご相談ください。

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