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プラセンタについて Vol.3

~そもそもプラセンタって?~

前回は更年期障害の治療法の一つ、ホルモン補充療法をメインにお話いたしました。今回はプラセンタ治療についての話題です。

まず、そもそもプラセンタとはなにか、というお話から進めましょう。

プラセンタとは、“胎盤”を意味するフランス語です。胎盤には、胎児が成長するのに必要な栄養分がたっぷり含まれています。例えば各種アミノ酸やビタミン、ミネラルなどです。

胎盤から抽出したこれらの成分を使用するのが、現代のプラセンタ治療になります。プラセンタ治療の起源は、古くは古代エジプト時代まで遡ると言われています。中国でも生薬として古くから用いられていたようです。

さて、プラセンタを補充する方法としては注射によるものと内服によるものがあります。プラセンタ内服は残念ながら保険適応になりませんが、注射であれば保険適応で治療できます(一部例外はございます)。

残念ながらホルモン補充療法とは異なり、プラセンタの作用メカニズムについては、いまだハッキリとしません。ただ、どうやら胎盤に含まれる細胞増殖因子が体内の細胞を活性化させ、血行の促進や基礎代謝の向上、免疫の活性化をとおして更年期症状の改善に寄与すると考えられています。

また余談にはなりますが、プラセンタには弱った肝臓の細胞を修復・再生する働きもあるため、慢性肝疾患の治療にも使用されます。

プラセンタの注射薬は、健康な方から提供いただいた胎盤から抽出されたものになります。注射回数・頻度について明確な決まりはありませんが、保険適応の制限もあるため、1回1アンプル、週1~2回の注射が一般的です。 ちなみにプラセンタの注射を受けるうえではいくつか注意事項がございます。そのあたりはまた回を改めてお話してまいりたいと思います。

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