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プラセンタについて Vol.4
~プラセンタは安全??~
前回はプラセンタ治療についてお伝えしましたが、今回は治療を進めるうえでの注意事項、プラセンタの安全面についてのお話です。
プラセンタとは、“胎盤”を意味するフランス語であり、実際プラセンタ製剤はヒト胎盤から抽出されています。医療機関で使用される製剤は、国から認可を受けた製薬会社でのみ製造されています。プラセンタ製剤の製造にあたっては下記のように何重もの汚染防止対策が講じられています。
以上のような製造工程を得て出荷されており、これまで製剤をとおしての感染は報告されていません。そのため感染面でも安全性はかなり高いと考えていいと思います。実際、メルスモンは1956年、ラエンネックは1974年に認可されてから副作用や感染症の報告事例は一切なく半世紀以上に渡って安全に使用されてきた歴史があります。
ただし万が一の感染拡大を防ぐ目的で、ヒト由来のプラセンタ製剤の投与を受けると、その後の輸血や臓器提供が制限され、献血はできなくなります。そのため献血の希望がある方にはプラセンタ注射は適していません。その場合はサプリメントという選択肢もありますが、サプリメントの費用は保険適応外となります。次回はプラセンタの保険適応についてのお話です。