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プラセンタについて Vol.2
~更年期障害の治療について~
今回は更年期障害の治療についてお話してまいりたいと思います。
前回、更年期障害の原因は女性ホルモンの欠乏にあるというお話をしてまいりました。
ですから、更年期障害の根本的な治療は女性ホルモンの補充になります。女性ホルモンは内服薬や貼付薬を使うもので女性ホルモン補充療法と言われます。
なお、更年期障害の症状改善にはエストロゲンを補充すれば事足りるのですが、エストロゲンは子宮内膜を過剰に増殖させてしまう可能性があります。これは子宮体癌のリスク上昇につながります。
そのため、女性ホルモン補充療法を行う際はエストロゲンだけではなく、子宮内膜の増殖を抑える作用を持ったプロゲステロンも投与する必要があります。ただし、子宮を既に摘出されている場合はエストロゲンの単独投与で問題ありません。
なお、補充療法には持続的投与を周期的投与の二通りがあります。持続的投与は休薬期間を設けずに女性ホルモン補充を続ける方法です。それに対して、周期的投与は、約1ヶ月の周期で休薬⇔投薬を繰り返す方法です。
周期的投与は一見すると煩雑なように思われますが、こちらにもしっかりメリットがあるのです。それは、自然の生理周期に近いため、不正出血が起こりにくいという点です。そのため閉経前であったり閉経してから間もない場合はこちらを選択されることも多いようです。また閉経後、時間が経過していても頻繁に出血するようであれば周期的投与のほうが望ましいとされます。
ホルモン補充療法を希望される場合は婦人科を受診する必要があり、やや敷居が高いと言えます。症状が比較的軽い方や、婦人科受診に抵抗がある方にはホルモン補充療法以外の選択肢もあります。
補助的な治療としては漢方薬やプラセンタなどがあります。プラセンタには注射薬とサプリメントという方法があります。補助療法については改めてお話させていただきますね~。